2018年11月22日木曜日

【回転窓】日本人の歩き方と膝

周囲を見ても膝の痛みに悩まされている人は意外と多い。さまざまな原因があろうが、日本人の歩き方は膝に負担がかかると、スポーツ医学の専門家が本に書いている▼日本人の多くがひざを曲げ、上体を揺らしながら進む「ひざ歩き」なのに対し、欧米では膝が伸び、腕を振って大股で進む「股関節歩き」の人が多いのだとか(『ひざのスポーツ障害を自分で治す本』マキノ出版)。昔からの生活様式に起因する違いらしい▼趣味でウオーキングやランニングを楽しむ人は増えているが、それぞれのフォームにまかせて膝関節や周囲の筋肉を使い過ぎると、思わぬ痛みが出ることも。自分の歩き方などの特徴を理解し、正しいフォームやケアの方法を知っておきたい▼スポーツ中のケガでも突発的なアクシデントで起こる捻挫や打撲、靱帯(じんたい)損傷などの「スポーツ外傷」は基本的に予防が難しいとされる。長期間のリハビリを余儀なくされるプロ選手も珍しくない▼先週、大相撲の九州場所を休場した横綱稀勢の里は、右膝のケガが全治するまで1カ月を要するという。一日も早く完治し、土俵に帰ってくるのを待とう。

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