飛島建設大阪支店建築部の馬場潤氏が、第60次南極観測隊(夏隊)の設営部門のメンバーとして派遣される。今回の南極観測隊では風力発電装置3号機の建設をメインに、ヘリパッドの建設、自然エネルギー棟屋根の防水工事、道路の補修などを実施する。今月下旬にも出発し、19年3月末に帰国する予定だ。
同社は1994年から、南極観測隊の設営部門(土木・建築)に技術者を継続派遣、延べ人数は第60次で25人に上る。主な活動内容は昭和基地にある建物の建設、解体、保守など。現地ではブリザードなど天候状況により計画通りに作業が進まない可能性もある。馬場氏は「気候をみながら作業工程を組み、柔軟に対応する」と意気込む。
夏隊として参加する40人のうち、建設のプロは馬場氏を含む7人。「研究者や医療関係者など、建築知識を持たない隊員は多い。作業で隊員にけがをさせないよう注意を払う」と自身の役割を説明する。4年前に海外で仕事をした経験がきっかけで南極観測隊に志願。「誰にでも経験できることではない。無事に帰ってきて、良い報告をしたい」と笑顔で話す。
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