京成電鉄が東京都台東区で進めていた旧博物館動物園駅駅舎のリニューアル工事が完成し、2日に記念式典を開いた。
リニューアルでは既存建物の補修のほか、東京芸術大学美術学部長の日比野克彦氏がデザインした出入り口扉を新設。施工は京成建設が担当した。
式典には京成電鉄の三枝紀生代表取締役会長と小林敏也社長、来賓として服部征夫台東区長、日比野氏らが参加。出入り口扉の除幕セレモニーなどを行った。
同駅の所在地は上野公園13の23。1933年12月に開業した駅舎は西洋風の荘厳な造りが特徴だった。リニューアルでは駅舎内部のしっくいやタイルなどの補修と清掃、建具の改修、外部の清掃などを実施。新設した扉は、国立西洋美術館や国立科学博物館といった上野エリアに点在する九つの文化・芸術施設をモチーフとした。
同駅は開業以降、帝室博物館(現・東京国立博物館)や恩賜上野動物園の最寄り駅として使用された。利用客の減少により97年に営業を休止した。現在も駅舎やホームは当時の姿を残す。今年4月に鉄道施設として初めて「東京都選定歴史的建造物」に指定された。
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