2018年11月20日火曜日

【新東名・御殿場JCTの工事進む】中日本高速会社、通行止め伴う最後の架設工事実施

 ◇4夜間で段階的に作業推進◇

 中日本高速道路会社が20年度の全線開通に向けて整備を進めている新東名高速道路の建設工事が大詰めを迎えている。

 未開通区間のうち、静岡県御殿場市の御殿場ジャンクション(JCT)付近では、東名高速道路の通行止めを伴う最後の架設作業を実施。今月に入って4夜間(13、15、17、20日)かけて巨大な橋桁を段階的に運搬・設置している。

 新東名の未開通区間のうち、神奈川県内の厚木南インターチェンジ(IC)~伊勢原JCT間(延長5キロ)が本年度、伊勢原JCT~伊勢原北IC間(2キロ)が19年度の開通を予定。伊勢原北IC~御殿場JCT間(45キロ)では、20年度の開通を目指して工事を進めている。

 東名高速道路を通行止めにして新東名の橋梁架設作業を現在進めている工事名は「新東名高速道路 新駒門東第二高架橋他1橋(鋼上部工)工事」。架設作業の実施箇所は、新駒門東第二高架橋の本線部上下線(鋼5径間連続箱桁橋、橋長470・0メートル、有効幅員10・0メートル)、Cランプ第二橋(鋼3径間連続I桁橋+鋼3径間連続箱桁橋+鋼3径間連続I桁橋、橋長633・3メートル、有効幅員8・5メートル)の3カ所となる。施工は横河ブリッジ・JFEエンジニアリング・IHIインフラシステムJV。工期は20年8月15日まで。

 13日の通行止め(全車線交通規制午後7時~翌午前7時)では周辺の地組みヤードで製作していた橋桁のうち、Cランプ第二橋の橋桁(桁長93メートル、重さ約516トン)を架設場所付近の待機ヤードまで多軸式特殊代車で運搬した。2日目の15日は本線下り線側の橋桁(桁長95メートル、重さ約571トン)を同様に待機ヤードに運搬。併せて、Cランプの橋桁を架設箇所の直下まで移動させた後、つり上げ装置で一括架設した。

 17日には上り線側の橋桁(桁長102メートル、重さ約658トン)の待機ヤードへの運搬、下り線側の橋桁の運搬・架設作業を実施。最終日の20日は上り線側の橋桁の運搬・架設作業を実施し、通行止めを伴う一連の架設作業が完了する。

 今回の橋桁の運搬作業では1主桁当たり7軸・14軸・7軸構成の多軸台車(1軸当たり搭載可能重量60トン)を使用。地組みヤードから待機ヤードへの移動の際、東名本線の砂沢川橋を台車が直接通過することができないため、橋の反対側に別の台車を用意し、受け替え作業を行って橋上を横断させた。

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