2015年6月2日火曜日

ターニングポイント/IHIインフラシステム社長・井上明氏


 ◇「一歩を踏み出す勇気」◇

 「どんなトラブルを抱えても、まず一歩を踏み出すことが大事」と語るのは、IHIインフラシステムの井上明社長。石川島播磨重工業(現IHI)での新入社員時代、船のディーゼルエンジン関係の仕事をしていた際に、一つのミスで生じた顧客からのクレームに対応した経験が今に生かされているという。  中速エンジンの回転数を落とすための減速機のボルトピッチを設計図通りに作らなかったため、顧客から大変なクレームを受けた。結果として顧客の指示通りに修正することができたが、「下手をすれば数億円規模の損失を出していたかもしれない」と当時を振り返る。  若手技術者に伝えたいことは「どんなに気を付けていても、仕事上のミスは生じてしまう。現実を直視し、恐れずに一歩を踏み出す勇気を持つことで、前に進んでほしい」と話す。

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