2015年6月2日火曜日

【今度は…】槇文彦氏らが国立競技場改築計画で代案


キールアーチ構造の「原案A案」㊧を観客席を屋根で覆う「代案B案」に
変えることでコスト削減や工期短縮が実現できるとみる
 2020年東京五輪のメーンスタジアムとなる国立競技場(東京都新宿区)の改築計画をめぐり、建築家の槇文彦氏を代表とするグループは、現行案よりコストを削減し、工期内に竣工できる代案をまとめた。観客席だけを覆う屋根方式とし、建設費用は約1000億円削減。工期も短縮し、計画通り19年に竣工できるという。
 同グループは、原案=図左=が低いキールアーチ構造の屋根を採用しているため、建設費や維持費、開閉装置など多くの点で問題があると指摘。観客席だけに屋根を設置する代案=同右=は、屋根開閉や芝生育成装置が不要で、それらを支えるキールトラスが必要なくなるという。これにより、建設費は原案の2700億円超に対し、1000億円程度削減できるとしている。
 さらに6万人以内の恒久観客席、約2万人分の仮設観客席を設けることで計8万人規模の競技場が実現できる。工期も予定通り42カ月程度で収まるという。

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