2015年11月13日金曜日

【見学会だよん】大分工業高専生がダム建設工事実感


日本建設業連合会(日建連)九州支部(相川善郎支部長)は11日、大分市の大分川ダム建設(1期)工事の現場見学会を開いた。訪れたのは大分工業高等専門学校の都市・環境工学科4年の生徒と先生43人が参加。将来自分が携わるであろう仕事を感じることができた生徒にとって有意義な一日になった。
現場で説明を受ける学生のみなさん
現場見学に先立ち、日建連の竹島克朗常務執行役は「建設業が果たす社会的役割、ものづくりに携わるさまざまな人が創意工夫しているところを体験して建設業の魅力に触れてほしい。今日の見学会を今後の勉強、就職に役立ててもらいたい」と呼び掛けた。

 見学会では、はじめに発注者の九州地方整備局、コンサルタント業務を担当する建設技術研究所、施工を担当する鹿島・竹中土木・三井住友建設JVの各職員から事業の概要について説明を受けた。その後、ダムサイトに移動し、実際の建設現場で最先端の技術に触れた。
 見学会後、菅原俊幸所長が「大分川ダムの現場ではGPS、タブレットなどICT(情報通信技術)を活用して重機を自動運転するなど新しい取り組みを行っている。皆さんは今後のインフラ整備を支える新しい担い手になってほしい」と話した。

最後は記念撮影で〆
これに対し生徒の代表は「今日は想像以上の大きな現場を見学させて頂いた。自分たちが普段学んでいることがこのような工事にも関係していることを知ることができた。皆さんのように社会に役立つことができるよう、これからも勉強していきます」と決意を新たにしていた。
 大分川ダムは、大分川水系七瀬川の上流約21キロメートルに位置し、洪水調整、水道用水の供給などを目的に建設されている。

 ダム形式は中央コア型ロックフィルダムで主要工事は堤体基礎掘削136万3900立方メートル、堤体盛り立て378万1000立方メートル、洪水吐き打設11万6000立方メートル、基礎処理工一式など。堤高は91・6メートル、堤頂高496・2メートル、堤体積3781立方メートルで、総貯水容量は2万4000立方メートル。1期工事の完成は16年12月を予定している。

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