2015年11月30日月曜日

【凜】住友大阪セメント建材事業部東日本営業グループ・川瀬彩さん


 ◇より良い製品、より多く提供したい◇

 研究開発を通じてものづくりに携わりたいとの思いから大学進学時に化学専攻を選んだ。大学ではセメントに関する講義があり、受講する中で興味が湧いたという。「長い歴史の中でセメントに取って変わるものはない。主原料には国産の資源(石灰石)を活用していることに加え、今でも進化を続けている。そこに魅力を感じた」と入社の動機を話す。

 2005年に入社後、技術グループへ配属。13年に営業部に異動となった。現在は橋梁や構造物などに使われる補修材を主に取り扱う。「技術分野から営業に回ったことで、提案の幅も大きく広がると思う」と日々の仕事への意欲を語る。「建材事業部は開発や製造、販売といった一連の流れを見て学べるので、とても楽しい」とも。

 現場に足を運ぶ機会も多い。「現場を訪ねると、お客さんの声を直接聞けるので、求められている製品を敏感にキャッチできる。それを日々の営業や提案にも役立てている。現場の声を研究開発チームでも共有し、より良い製品の開発にもつなげている」。

 仕事でやりがいを感じるのは、「自分が販売した材料が実際の構造物に利用されているのを見た時」だ。

 今後、補修材のニーズはまだまだ広がると思っている。「その分野でトップシェアを取りたい。現場の高齢化や人手不足にも対応できる製品を今よりも多く提供し、生産性向上にも貢献していきたい」と夢は広がる。

 (かわせ・あや)

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