区間別の構造概要と工事の進め方 |
大阪市とJR西日本がうめきた2期区域(北区)の基盤整備に合わせて行う「JR東海道線支線地下化・新駅設置工事」が年内に始まる見通しとなった。地区西端を南北に走る東海道線支線(約2・4キロ)を中央部に移設・地下化する事業で、工事を担当するJR西日本は、北側の先行着手工区(約310メートル)の施工者を錢高組・西松建設JVに決定。これに続く北側の区間も年内に施工者を決める予定だ。新駅部を含む残る南側の区間は16年度内に工事契約を結び、22年度末の開業に向けて順次工事を進めていく。
事業は、うめきた2期開発区域を対象とした土地区画整理事業と一体的に実施する。大阪市が事業主体となって行う地下化(連続立体交差事業)の工事延長は、北区豊崎6丁目から福島区福島7丁目に至る約2・4キロ。ボトルネック踏切1カ所(西梅田1番踏切)の除却や既設交差道路の改良(2カ所)などにより、踏切事故の解消や道路交通の円滑化、市街地の分断解消を図る。
このうち、トンネル延長は約1680メートルとなり、開削工法で施工する。JR西日本では阪急電鉄、国道176号との交差部の南側区間(約310メートル)から先行的に工事を進める方針で、9月に錢高組・西松建設JVと工事契約を締結。これに続く北側のトンネル部と擁壁部を合わせた約725メートル区間も年内の契約締結に向けて手続きを進めている。残る区間の工区割などは未定だが、「16年度内に全契約を結び、順次工事を進めたい」(JR西日本)としている。
地下化に伴う新駅設置事業はJR西日本が主体となる。延長は約830メートルで、新駅は2面4線構造。特急「はるか」を停車させることで、関西国際空港や和歌山方面からのアクセス向上を目指す。事業費は地下化事業が約540億円、新駅設置事業が約150億円。
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