◇コンクリートをこねこね◇
コンクリートの実習では、コンクリートの材料や作り方を勉強。練りたてのコンクリートをゴム手袋に入れて手の形のオブジェを作り、コンクリートの強さや軟らかさを体感した=写真。
熱画像の実習では、人やコンクリート試験体を赤外線カメラで撮影し、温度の違いを色で表せることを学んだ。破裂音を残響室と無響室で聞き比べ、音が反響したり、吸収されたりする現象の違いも体験した。
このほか、振動台で過去の大地震を再現し、振動台の上に直接置いた角材と免震装置上に置いた角材が、それぞれどのような動きをするか見学した。
質疑応答では、「音の響きの違いをどのようなところで役立てているか」や「フナクイムシ(二枚貝)を参考にしてトンネルを掘る機械を作ったのは本当か」といった質問が出たほか、「思っていたよりもコンクリートの値段が安かった」「直径10センチのコンクリート塊に20台の自動車を支える強さがあると聞き驚いた」などの感想が上がった。
◇橋を造ってピョンピョン◇
安藤ハザマは、茨城県つくば市の技術研究所に地元の小学生を招いて体験学習会を開いた。建設技術の体験を通じて、子どもたちに建設の世界に親しみを持ってもらうのが目的。24回目となる今年は、つくば市立葛城小の4年生11人が参加し、れんがを使った橋造りなどに挑戦した。
れんが橋造りでは、山なりの支保工の上にれんがを敷き詰め、アーチ状の橋を完成。橋の上で飛び跳ねてその丈夫さを確かめた。
環境棟にある大型恒温恒湿室では、氷点下20度の寒さを体感。湿らせたタオルが瞬時に凍りつき、子どもたちは引率の先生にタオルが凍った驚きを伝えていた。残響室と無響室では、楽器を鳴らしたり、大きな声を出したりして音の響き方の違いを楽しんだ。
質問タイムでは、「氷点下30度でも人間は凍らないのか」「自宅にも音の響かない部屋を作ることはできるのか」など、子どもらしいユニークな質問が出ていた。
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