2015年11月6日金曜日

【新しいランドマーク】熊本県が第2天草瀬戸大橋の構造形式決定

第2天草大橋の完成イメージ
 熊本県は、天草上島と下島を結ぶ本渡道路の1期区間(天草市港町~志柿町東大迫、延長約1・3キロ)の大部分を占める「(仮称)第2天草瀬戸大橋」(延長1148メートル)の構造形式について鋼とPCを併用した桁橋に決定した。海上部は鋼、陸上部はPCを採用し、メーンの主航路部は鋼3径間連続綱床版箱桁橋となる。

 同橋は予備設計業務をオリエンタルコンサルタンツに委託。構造形式の決定に当たっては経済性や構造性、施工性、維持管理、環境性・景観性の5項目で比較検討を行うとともに、地域住民を対象としたオープンハウスを開催し、そこで得られた周辺の眺望への配慮や構造物の圧迫感軽減などの意見も反映した。

 橋梁は全体を6グループに分け、構造形式は起点側から▽PC5径間連続中空床版橋(延長153メートル)▽鋼4径間連続細幅箱桁橋(200メートル)▽鋼3径間連続細幅箱桁橋(175メートル)▽鋼3径間連続綱床版箱桁橋(252メートル)▽PC6径間連続中空床版橋(180メートル)▽同(188メートル)。道路幅員は10・5メートルだが、橋梁部は9・5メートルとなる。今後、地質調査などを継続実施し、予算が確保されれば詳細設計に着手する。

 本渡道路は天草市港町から志柿町までの延長約4キロの地域高規格道路で完成2車線、設計速度は時速60キロ。1期区間はこの起点側に当たり、現在は海峡部をまたぐルートが南側の天草瀬戸大橋だけに限定されているため、早期の渋滞解消などを目的に、13年度から先行して整備を進めている。

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