2015年11月9日月曜日

【キーカラーは〝グレー〟】相鉄グループ、100周年へイメージアッププロ始動

新デザインにリニューアルした平沼橋駅(横浜市西区)
 相鉄グループは、17年12月の創立100周年に向け、駅舎や車両のリニューアルなどでグループの認知度とブランドイメージの向上を図る「デザインブランドアッププロジェクト」を始動した。駅舎のキーカラーにグレーを採用。一部にはれんがなどの素材を組み合わせて落ち着いた雰囲気を演出し、各駅の改修スケジュールに合わせて順次リニューアルする。モデル駅の平沼橋駅は駅舎部分の改修が完了している。

 プロジェクトは、18年度に相鉄とJRの相互直通運転が始まることなども踏まえ、企業イメージのPRを強化するのが狙い。車両、駅舎、制服、沿線の商業施設などが対象で、期間は19年までを予定している。

 デザインコンセプトは「Thinking of the next century.これまでの100年を礎に、これからの100年を創る」。デザインの総合監修は「くまモン」の生みの親として知られるクリエーティブディレクターの水野学氏(グッドデザインカンパニー代表)と空間プロデューサーの洪恒夫氏(丹青社)が担当する。

 車両は都心への乗り入れを意識し、外観の配色に「ヨコハマネイビーブルー」を採用。9000系車両のリニューアルでは、大手私鉄で初となる昼夜で色調が変化する調光機能付き照明や、大手私鉄の通勤型電車では初となる英国製本革ボックスシートの導入などを予定している。

 相鉄・JRの直通運転では、相鉄線西谷駅とJR東海道貨物線横浜羽沢駅付近間に連絡線(2・7キロ)を新設。これを利用して相鉄線とJR線が相互に乗り入れる。19年から予定されている相鉄線と東急線の直通運転では、横浜羽沢駅付近と東急東横線・目黒線日吉駅付近間に新設する連絡線(10キロ)を利用する。

 横浜市西部・神奈川県央部と東京都心部が直結されることで、広域鉄道ネットワークが形成され、移動時間の短縮や乗換回数の減少などが期待されている。

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