2015年11月20日金曜日

【先を見据えた動きか】積水ハウス、鴻池組と業務提携/持ち株会社の筆頭株主にも


 積水ハウスは19日、鴻池組との業務提携と、鴻池組の持ち株会社である鳳ホールディングス(大阪市中央区、蔦田守弘社長)との資本提携を同日付で行ったと発表した。

 得意とする事業領域が異なる積水ハウスと鴻池組は、今回の業務提携により、互いの強みを生かした相乗効果を創出し事業拡大を図る。両社の協力関係を明確化するため、積水ハウスは鳳HDの株式を取得。筆頭株主となり持分法適用関連会社にする。鴻池組と鳳HDにそれぞれ役員2人を派遣。提携を円滑に進める。

 積水ハウスと鴻池組は、これまでマンションやオフィスなどRC造物件の開発や宅地開発などで協力してきた。今後の事業環境の変化に対応するため今回、業務提携した。積水ハウスが持つ「住宅」に関する経営資源と、鴻池組の建築・土木に関する経営資源を融合。互いの提案力・営業力の強化を図るとともに、資材の共同購入や施工力の相互融通などにより建設事業全般でのコスト削減を目指す。

 両社の協力関係の明確化や業務提携の確実な進ちょくを実現するため、積水ハウスは鳳HDと資本提携した。鳳HDが12月24日に開催予定の株主総会で資本再編を承認することを前提に株式を取得する。

 現株主の三井住友銀行と株式譲渡契約を11月19日付で締結し、16年1月27日に株式取得と普通株式への転換を行う予定。これにより積水ハウスは鳳HDの議決権の33・3%を保有する。さらに鳳HDが実施する自己株式処分のすべてを引き受ける。

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