祖父は建設省の技術者。身内にダム技術者が多く、自然と土木技術者の道を歩み始めた。ミャンマー国立マンダレー工科大学で土木を専攻し、同国建設省に入省後、「国の役に立ちたい」と考え、「安全な国」と思っていた日本への留学を決意した。
14年9月に東京工業大大学院(土木専攻)を修了し、同年10月に日本道路に入社。修了後は帰国する予定だったが、「知識が足りず、日本の建設会社で働こうと考えた」という。
海外事業部に所属し、4月から技術系新入社員研修に臨んでいる。マレーシアやミャンマーでの海外研修に参加。配合設計などを行いながら、ミャンマーでは作業手順書や安全事項の専門用語をミャンマー語に訳して現地の作業員に周知した。
ミャンマーは、アジアの新興国の中でもインフラの水準が低いと見ている。「インフラはとても重要だが、道路も水道も地盤が支える。
土質を研究し、設計・施工が行える技術者になりたい」。日本の職場は、「責任感が強く、時間を守り、仕事が丁寧」と印象を語る。「夢の実現に必要なことを学んでいる。頑張りたい」。次は高速道路工事の現場での研修に入る予定だ。
ミャンマー出身、33歳。「故郷と似ている日本の文化が好き」で、休日は鎌倉などをめぐる。
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