ビリビリした雰囲気が漂う鍔迫り合い |
第36回建設業剣道大会が8日、東京・上野の東京芸術大学体育館で開かれた。団体戦は、初参加の2社(アールエフテクニカ、鉄建)を含む18社24チームの中から予選リーグ、決勝トーナメントを勝ち上がった伊田テクノスが2年ぶりの栄冠を手に。6人が参加した女子個人戦も同社の志藤綾子選手が初出場で優勝をもぎ取った。大会は、例年通り、相談役に松永政美全日本剣道連盟副会長、審判長に中田琇士関東管区警察学校名誉師範を招聘して開かれた。
女子の試合も緊迫感漂う熱戦に |
開会式で中地啓大会委員長(鹿島建築部次長)は、「建設業はものづくりに没頭して社会に貢献するのが役割。そうしたひたむきさを前面に出して試合に臨んで欲しい」とあいさつ。来賓の日刊建設工業新聞社の高橋治光取締役は、「先日、建築家・伊東豊雄氏が講演で学生たちを前に『建築を体で感じろ』と言ったが、武道にもつながると思う。鍛錬で体に染みついたことを出して頑張って欲しい」とエールを送った。選手宣誓は昨年の覇者、清水建設の田代浩平選手が行った。
写真でも選手の気合いが伝わってくる |
団体戦は、予選リーグを経て、安藤ハザマ、伊田テクノス、鹿島、国土交通省関東地方整備局A、清水建設A、シンドウ工業A、同B、NIPPOの8チームが決勝トーナメントに進出。決勝では、双方譲らぬ接戦の末、竹刀落としの反則だけという僅差で伊田テクノスがシンドウ工業Aを下し、10連覇後に昨年逃した優勝を再び勝ち取り、雪辱を果たした。3位には準決勝で敗れた関東地方整備局Aと清水建設Aが入った。また、女子個人戦では、NIPPOの石川史子選手が準優勝、3位にはシンドウ工業の松本絵里選手とNIPPOの今泉裕絵選手が入った。
閉会式で松永大会顧問は、「反則だけで優勝が決まるのは珍しい。技術が高くなった証左だ。全般的に良い試合が多く、見ている側も力が入った」と総括した。
団体優勝した伊田テクノスチーム |
伊田テクノスの大将・吉村翔選手は「チャレンジャーのつもりで1回戦からつないでいく試合を意識したことが優勝につながった」、女子個人の志藤選手は「女子部員は一人で皆さんが良くしてくれる。優勝で少しだが恩返しできた」と共に喜びを語った。
女子個人戦で入賞した、(左から)3位の松本選手、優勝の志藤選手、 準優勝の石川選手、3位の今泉選手 |
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