三陸沿岸道路・唐桑高田道路の一部を構成する「長部高架橋」(岩手県陸前高田市気仙町)で1日、橋桁の連結式が行われた。東北地方整備局南三陸国道事務所が工事を発注し、一部を除く下部工、上部工全般を鹿島が施工している。
同橋はPC6径間連続箱桁橋で橋長408メートル、幅員12メートル。14年3月に着工した。施工に当たっては、打設コンクリート内の温度調節を図る「クール&ヒート工法」や材料分離を防止する運搬打設システムを採用し、施工品質の向上に役立てている。
連結式に出席した陸前高田市の長谷部智久副市長は「唐桑高田道路の開通によって多くの人々が復興した陸前高田市を訪ねてくれることを期待している」とあいさつした。
南三陸国道事務所の金ケ瀬光正所長は「施工現場の一部で大規模な湧水が確認されるなど苦労をかけた工事にもかかわらず、非常に品質の高い橋が架かった」と施工関係者の労をねぎらった。
鹿島東北支店の品川敬副支店長は「私どもの仕事は品質と安全の上に成り立つものだが、それらは地域の皆さまのご理解とご支援によって支えられている。ゼロ災害を実現できた現場として、残る工事を完成させる」と決意を語った。
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