国土交通省中部地方整備局に所属する若手技術職員を対象にした技術研修が9日と10日の2日間、富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)で行われた。
参加したのは昨年度に整備局が採用した技術職員33人。講師の手ほどきで鉄筋、型枠の現場作業などを体験した。中部整備局の若手職員が同センターの研修を受けたのは昨年度に続き2回目。
9日午後からセンターに入った技術職員らは入校式の後、建設工事の概略について講義を受けた。翌日の本格的な施工実習に備えた準備作業も行った。10日は他の訓練生と朝礼に参加し、体操やあいさつ訓練などを体験。朝礼であいさつした岐阜国道事務所の服部友香さんは「短い研修だが、少しでも現場を理解できるようにしたい」と決意を述べた。
施工実習は8班に分かれて鉄筋の2級検定課題の組み立てに挑戦。事前に行ったKY活動を念頭に安全に注意しながら結束作業に挑んだ。組み上がった鉄筋の基礎部分で型枠の立て込みも行い、最後に解体して作業を終えた。
技術職員は、本局や道路、河川、港湾、営繕などの事務所に所属して監督や発注などの業務を担当している。同局では「作業の一端に触れることで、現場を理解した業務が行えるようになるだろう」(企画部)と期待し、2回目の研修を企画した。同センターは4月にも国交省本省採用の技術職員を対象に研修を行った。
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