2019年7月24日水曜日

【五輪関連施設、一部は供用開始】東京五輪-開幕まで1年、関連施設工事は都内で7~9割到達

2020東京五輪・パラリンピック関連施設の整備工事は順調に進行している。東京都内で行われている施設整備の進捗(しんちょく)率は軒並み7~9割に達している。多くは外観がほぼ完成し、内装工事や設備工事の段階に入っている。

 メインスタジアムとなる新国立競技場(東京都新宿区、渋谷区)は5月中旬に最難関とされた屋根工事が完了した。大屋根の架構に段階的なリフトアップ工法を採用した東京アクアティクスセンター(東京都江東区)と有明体操競技場(同)、屋根を分割して組み立てて躯体上部をスライドさせながら架設した有明アリーナ(同)も屋根工事が既に完了。馬事公苑(東京都世田谷区)は競技関連施設がほぼ完成した。

施工者の経営破綻を受け再発注した有明テニスの森(同)の屋外テニスコートなどの整備工事は2020年3月(当初19年7月末)、カヌー・スラロームセンター(東京都江戸川区)の管理棟の建設工事は19年12月(当初19年5月)に竣工時期を変更している。

 一部施設は既に完成し、供用を開始している。夢の島公園アーチェリー場(東京都江東区)は4月、海の森水上競技場(同)は6月、カヌー・スラロームセンターと大井ホッケー競技場(東京都品川区)は7月にそれぞれ供用開始した。

 都の新設恒久施設などは、完成後も東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が大会仕様の仮設オーバーレイ(観客席、内外装など)工事を進める。仮設オーバーレイのほとんどは実施設計中で、年明けから工事が本格化する見通しだ。

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