2019年7月31日水曜日

【回転窓】働き方改革と移動時間

学生らが夏休みに入り、通勤電車がいつもより空いている。満員電車であることに変わりはないが、いつものようなすし詰めではなく、隣人との間隔が少しでも空くのはありがたい▼働き方改革の影響もあり、建設会社の今年の夏休みは8月のお盆時期に9連休という会社が多いようだ。年間労働時間が他産業に比べ長い建設業。それだけに長期休暇は労働時間の短縮にも効果的といえよう▼本紙最終面で「建設人のための経済学」を連載中(毎週木曜日)の大石久和氏は、働き方改革について「社員の働き方をどうするかは会社の経営者が決めること」で、政府が決めることではないと指摘。政府はあくまで労働時間短縮の手段を提供すべきだとも▼例えば暫定2車線という危ない高速道路を4車線以上にし、時速100キロで走れるようにすれば移動時間は大幅に短くなる。政府は働き方改革の掛け声だけでなく、どうすれば無理のない労働時間の短縮ができるかを考え実行すべきだと手厳しい▼確かにその通り。テレワークなど働く環境を変えるだけでなく、ハード面の整備も不可欠。移動時間の短縮はその好例といえるだろう。

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