2019年7月16日火曜日

【鈴和地所「新たな世代交流の場に」】東京・根津の銭湯をアート施設に再生

 鈴和地所(東京都台東区、鈴木浩蔵社長)は、東京都文京区にある銭湯「宮の湯」を、現代アートのギャラリーや飲食店舗が入る複合施設にリニューアルする。宮造り型の昔ながらの銭湯が持つ建築様式を生かしつつ、コンバージョンで建物を再生する。

 所在地は東京都文京区根津2の19の8。建物はW造平屋一部2階建て延べ257m2の規模。1952年に開業し、下町の人たちの交流も生みながら愛されてきたが、設備の老朽化や利用者の減少を理由に、惜しまれつつ2008年に廃業していた。

 期間限定でアートイベントを実施したところ、多くの人が集まったことから、レトロな雰囲気を醸し出す浴場や釜場などを生かした交流の場にすることにした。鈴木社長は「長い年月を見つめ続けてきた宮の湯の建物を残し、新しい世代の人たちが集まる場所にしたい」と話している。

 企画はシルク、設計は建築再構企画が担当。鈴和建設の施工で、年度内のオープンを目指す。

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