2019年7月2日火曜日

【浅草~スカイツリーの回遊性を向上】東武鉄道と東京・墨田区、官民連携で水辺の歩行者空間整備

 東武鉄道と東京・墨田区は官民連携の取り組みとして、東京・浅草と東京スカイツリーを結ぶ水辺空間の整備を進める。

 隅田川に架かる鉄道橋梁の南側に東武鉄道が延長約160メートル、幅約2・5メートルの歩道橋を新設する。北十間川沿いの東武線の高架下には商業施設などを整備。川沿いを親水テラスとして整備し、浅草(台東区)から隅田川の対岸に位置する東京スカイツリーまでの動線で回遊性を高め、にぎわいを創出する。

 東京都が事務局を務めた「新たな水辺整備のあり方検討会」が策定した隅田川周辺の整備方針に基づく取り組み。浅草と東京スカイツリーは、ともに年間3000万人以上が訪れる。東武線沿いに歩行者ルートを整備すると、浅草寺と東武浅草駅、東京スカイツリーが最短距離で結ばれる。そこで歩道橋とともに水辺空間を整備し、歩行者向けの新しい動線を設けることにした。

 隅田川に設ける歩道橋は、台東区花川戸1の34と墨田区向島1の1を結ぶ。施工は鹿島。供用開始は2020年春を予定している。墨田区側では区が隅田公園の一部改修、コミュニティー道路の整備(延長約430メートル)、小梅橋(延長約20メートル、幅員約11メートル)の架け替えを実施。親水テラスは都が護岸工事を担当し、区が階段、照明などを整備する。

 東武線の高架下は東武鉄道が物販・飲食・サービス施設を整備する。延べ面積は約3600平方メートル。ワイズアウル(渋谷区)が運営するホステルが入る。商業施設には下町の魅力が感じられる食事や商品を提供する店舗を誘致する。

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