2021年6月23日水曜日

【BIEへの開催申請手続き着手へ】政府、横浜花博の2027年開催を閣議決定

横浜花博の施設配置案(国交省提供)

  政府は22日に開いた閣議で、横浜市らが旧上瀬谷通信施設(瀬谷区、旭区)で計画している国際園芸博覧会(花博)の会期を2027年3~9月と決めた。320億円を見込む会場建設費は国と地方自治体、民間の間で3分の1ずつ負担する。今後は博覧会国際事務局(BIE)への申請手続きに着手し、22年度に承認を取り付ける。「国際園芸博覧会協会(仮称)」が発注者となり、23年3月ころに着工する方針だ。

 会場整備は将来的な街づくりとの整合性を十分に確保する。相鉄線瀬谷駅と会場を結ぶ新交通システム(延長約2・8キロ)の建設など、関連する基盤整備は自治体が公共事業費の範囲内で実施。会場運営費は入場料収入で賄い、国費助成はしない。

 開催には国際園芸家協会(AIPH)とBIEの承認が必要になる。AIPHは19年に承認済み。今後はBIEへの申請に向け調整を開始する。BIEの認定区分は会場面積や開催期間でランク付けされる。横浜市の花博は最上位の「A1」認定を得る見込み。国土交通省担当者によると「22年度末には最終的な承認が得られる予定」という。

 同日に会見した赤羽一嘉国交相は「地方公共団体や経済界との連携の下、引き続き開催に向けた準備に取り組む」と語った。

 会場は上瀬谷通信施設の南側敷地約100ヘクタール。約80ヘクタールをパビリオンなどの建設用地に充てる。メイン展示施設(延べ約1万平方メートル)や民間展示施設(6棟総延べ約1万8000~2万4000平方メートル)、飲食物販施設(延べ約1万6000平方メートル)などを建てる。

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