2021年6月22日火曜日

【回転窓】便利で手放せない。けれども

  2000年代半ばに普及し始めたスマートフォン。元祖は諸説あるけれども米アップルが07年に「iPhone」を発売したことをきっかけに、携帯電話はスマホ時代に入ったといえる▼今や通話よりもアプリを使ってゲームをしたり動画を見たりする方が多くなっているのでは。通勤電車で周囲を見渡すと、ほとんどの人が小さな画面に視線を落としているという光景も▼便利で手放せないツールなのだが、いったん不具合が起きると、どう対処すればいいのか途方に暮れてしまう。先日朝の通勤で自動改札を通ろうした時、機械にスマホをかざしたらなぜが無反応だった。定期券を登録しているアプリも開けず、データがクラッシュ状態になっていた▼「あぁ…。定期券を更新したばかりなのに」。冷たい汗が背中を流れたような気がした。駅員さんに相談してもデータが戻るはずもなく、切符を買って電車に乗った。車内でデータを探しまくりなんとか復旧できたものの、頭の中はパニック状態に近かった▼手のひらサイズの機械のご機嫌にすっかり手玉に取られた自分。冷静になってみると、なんだか切ない気持ちになる。

0 コメント :

コメントを投稿