2021年6月29日火曜日

【回転窓】大規模修繕と断捨離

  住んでいる自宅マンションが大規模修繕に入り、仮設足場を組む作業が連日行われている。理事会のメンバーとして昨年、計画立案や工事の発注手続きに携わった▼勤務先が建設関係の専門紙ということは決して口にせず、可能な限り黙っていたのは面倒ごとに巻き込まれたくないという思いがあったから。住戸数が100戸を少し超える規模のマンションでも、計画を練り上げる過程では意見の食い違いなどで説明会が紛糾することもしばしばだった▼工事の発注先も決まり準備が本格化すると、ベランダなどに置いてあった荷物を整理する家庭が多くなり、ごみ集積所はあっという間に不要物で満杯に。植木鉢や自転車、棚などに混じって「なぜこんな物まで?」と不思議に思う品物も▼出してしまえばごみなのだが集積所に集まった不思議な物にも思い出があるはず。不要物の整理をしていて昔を懐かしく思うのは年を取った証拠なのか▼工事は年末までかかるそう。断捨離でさっぱりしたわが家のベランダ。「余計なことは考えるな」と家族にくぎは刺されているが次はどんな風にしようかと、ひそかに作戦を練っている。

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