2021年6月23日水曜日

【震災復興の経験や教訓を発信】東北建協連、震災対応の記録誌発刊

  東北建設業協会連合会(東北建協連、千葉嘉春会長)は近く記録誌として「3・11東日本大震災からの対応記録」を発刊する。

 10年の節目を迎えた中、発災直後から現場の最前線で地域建設業が果たしてきた役割や、超法規的措置を講じた行政の対応などを紹介。主に全国の地方自治体や都道府県建設業協会に配布し、震災で得られた教訓の伝承や今後の活動で参考にしてもらう。

 冊子は震災の初動対応や復興について、2011~20年度の地域建設業や行政の動きを年度ごとにまとめている。地域建設業の今後の課題もまとめており、安定的な公共事業予算の確保に向けた活動や、働き方改革・生産性向上の推進などを訴えている。

 巻末には初動対応や復興にさまざまな形で携わってきた自民党の佐藤信秋、足立敏之両参院議員、政策研究大学院大学の徳山日出男客員教授、東北大学災害科学国際研究所の今村文彦所長、東北建協連の千葉会長の5人からの「未来へのエール」を掲載。東北6県の建設業協会会長のメッセージも紹介し、それぞれの立場から震災と向き合ってきた経験や教訓を発信する。

 記録誌は4000部を発行する予定。「未来へのエール」を寄せた5人のインタビューを収録したDVDも400枚作る。誌面の内容は7月までに東北建協連のホームページにもアップする。

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