2021年6月29日火曜日

【2期に分け工事実施へ】新秩父宮ラグビー場整備、収容2・5万人規模の全天候型スタジアムに

  日本スポーツ振興センター(JSC)は、東京都港区で計画する「新秩父宮ラグビー場」の基本計画をまとめた。ラグビーだけにとどまらない用途を備えた収容約2万5000人の全天候型スタジアムに建て替える。

 新ラグビー場の建設や運営を担うPFI事業者を決める要件などを固めるため、7月上旬にもマーケットサウンディング(対話)調査を実施。2022年度から設計に入る。

 基本計画によると、北側に隣接する明治神宮第二球場を解体した跡地に新ラグビー場を建設する。座席数は2万席程度。ラグビー以外のスポーツやイベントに使用できるようにする。140×87メートルの人工芝のフィールドを整備。ラグビーの魅力を伝えるミュージアム、飲食店や物販といった機能も設ける。非常時の避難動線や緑化計画などに配慮する。

 BT(建設・移管)+コンセッション(公共施設等運営権)方式のPFIを採用する見通し。サウンディング調査の結果を踏まえ費用負担など事業者募集に必要な詳細を検討する。工事は2期に分ける。24~27年度のI期工事の完了後に施設運営権を設定する方針。II期工事は33年度から始める。基本計画の策定支援業務は日本総合研究所が担当した。

 新ラグビー場整備は、既存の秩父宮ラグビー場(東京都港区北青山2の8の35)を含む「神宮外苑地区」(約28ヘクタール)の再開発事業と一体的に進める見込み。三井不動産と明治神宮、JSC、伊藤忠商事の4者による個人施行による事業を想定する。

 昨年1月時点の再開発計画によると、新ラグビー場を含む「ラグビー場棟」は、RC・SRC造地下1階地上6階建て延べ4万3900平方メートルの規模。再開発事業で整備する施設群は総延べ約55万平方メートルを予定している。

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