2022年11月17日木曜日

回転窓/多彩な魚食文化を守る

 寒い季節の定番料理といえば鍋料理だろう。冬はタラやブリ、サケ、カキなど鍋にしておいしい海の幸がよく取れる季節。お肉もいいが、お魚をメインに鍋を楽しみたい▼生食のほか焼いたり煮たりとさまざまな食べ方のある水産物だが、その消費量は年々減少。農林水産省によると、日本人が1年間に消費する魚介類の量はこの20年で40%以上減っているそうだ▼水産物の消費拡大につなげようと、水産庁が毎月3~7の5日間を「さかなの日」に定めた。企業の協力も得て消費者に魚のおいしさを発信するのが狙い。11月は「いいさかなの日」として活動の強化週間を設け、27日に記念イベントを開催するという▼政府が8日に決定した2022年度第2次補正予算案で、岸壁の耐震化や漁港施設の老朽化対策など強靱な漁業地域をつくるための対策に230億円を計上した。災害時も生鮮食料品の供給を継続できるように卸売市場施設の耐震化・耐水化なども支援する▼持続的に水産物を食べることができる社会を目指し、建設業も一役買っている。多種多様な魚が取れて、地域ごとに根付く魚食文化を守っていきたいものだ。


source https://www.decn.co.jp/

0 コメント :

コメントを投稿