中日本高速道路会社らは、東京外かく環状道路(外環道)の都内未整備区間(関越自動車道~東名高速道路)の整備スケジュールを19日に明らかにした。東京都調布市内で発生した陥没事故の再発防止として、掘削土量の常時監視などを推し進める。事故後に工事を中断している本線トンネル(北行)(東京都練馬区~武蔵野市、延長約7キロ)は、早ければ12月中に事業用地外での掘進工事を再開する見通し。
2020年10月に発生した陥没事故後、関東地方整備局と中日本高速東京支社、東日本高速関東支社の3者は掘進工事を中断し、「東京外環トンネル施工等検討委員会」を設置。21年12月に大泉側の本線シールドを含む各工事箇所の再発防止策をまとめた。
再発防止策では、地下トンネルの掘進工事停止中に土の締め固まりを防ぐ添加材の使用などを明示。合わせて掘進中にモニタリングを行い、過剰な土の取り込みを抑制するよう求めている。再発防止策を踏まえ、3者は気泡材やベントナイトといった添加材を使用して土が固化しないかをチェックする実験に着手。再発防止策が有効に機能していることを確認している。
再発防止を徹底しつつ3者は、事故後に中断している本線トンネル(北行)の掘進工事を再開。事業用地内(延長約1230メートル)の掘削工事に続き、トンネル周囲に設定する事業用地外での掘進作業に入る予定。シールドマシンが鋼材に接触し、工事を中断していた本線トンネル(南行)も1日に工事を始めた。掘進済み延長は約660メートルで、今後も事業用地内の掘進作業に努める。
3者は同日、関越自動車道が交わる大泉JCT(練馬区)付近に設置したオープンハウス(住民説明会)の会場とトンネル工事の現場を報道公開。オープンハウスは25日まで、東京都三鷹市など4会場で開催する。
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