2022年11月16日水曜日

回転窓/3年ぶりに伝えた思い

 周りの山も校庭の木々も紅葉が見頃を迎えた中学校で、地域建設会社主催の体験学習会が先日行われた。2年生全員の10人が参加。小型バックホウや舗装用ローラーに乗車したり、測量作業を行ったりした▼少人数だからこそ主催側の担当者が生徒一人一人に付き添える時間は長く、丁寧な説明を受けながらバックホウで土砂を移動させた生徒も。体験を終えて「思っていたより簡単だった」と笑顔で感想を話してくれたのが印象に残る▼建設業の役割や最新施工技術なども紹介。災害現場に地域の守り手として駆け付けることや、建設現場で自動運転のバックホウやダンプトラックが活躍する話には興味を引かれていたようだった▼主催側には卒業生の姿も見られた。このOBは学校と打ち合わせを重ね、早朝から会場の設営に当たった。校長が「先輩が誇りを持って働いている姿を見てほしい」と生徒たちに掛けた言葉を聞いて胸が熱くなったという▼体験学習会の開催は3年ぶりとなった。「職業の選択肢に加えてくれたらうれしい」と主催者。小さな学校にも伝えている地域建設会社の思いが、何年後かに実を結ぶと信じたい。


source https://www.decn.co.jp/

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