廃棄されるうどんで電気を作る--。うどん県のお膝元・高松市でユニークな取り組みが始まった。市の東部下水処理場では下水道施設で発生する消化ガスをバイオマス発電の燃料に用い電気を生み出している。食品廃棄物を利用して発電量を増やせないか。白羽の矢が立ったのがご当地のさぬきうどんだ。
下水処理場で発生する消化ガスはカーボンニュートラルな燃料として温室効果ガスに換算されない。このため消化ガスを使用して発電した電気はクリーンなエネルギーとしてゼロカーボンシティーを推進する。
香川県を中心に店舗を展開するさぬき麺業(高松市、香川政明社長)、さぬきうどん店を全国展開するはなまる(東京都中央区、前田良博社長)が名乗りを上げた。さぬき麺業は6月3日、はなまるは10月28日に市と協定を締結。さぬき麺業は毎日20キロ、はなまるは毎日60キロを無償提供し、1年間のデータ収集に協力する。
既存施設の消化タンクに廃棄うどんを投入し、下水汚泥と混合することで発生するバイオガスを増量させる。その在り方を検証する。市は廃棄うどんを利用することで、事業系食品ロス削減の推進にも貢献できるとしている。
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