2022年11月28日月曜日

東京都/都心・臨海地域地下鉄計画案発表、7駅を新設・概算事業費5100億円

 東京都は25日、都心と臨海部を結ぶ「都心部・臨海地域地下鉄」の事業計画案を公表した。新しく設置する東京駅を起点に、銀座や築地、豊洲などを経由し南下。東京ビッグサイト付近まで全7駅を新設する。延長は約6・1キロで、2040年ごろまでの完成を目指す。概算事業費(税込み)は4200億~5100億円を見込む。臨海部では再開発が活発化している。都心部のビジネス拠点と連携することで世界から人や投資を呼び込む。

 新たに設置する駅(駅名はすべて仮称)は▽東京▽新銀座▽新築地▽勝どき▽晴海▽豊洲市場▽有明・東京ビッグサイト-の七つ。このうち晴海駅は鉄道空白地を解消するとともに、旧選手村である分譲マンション「晴海フラッグ」の最寄り駅としての活用が期待される。開業から30年以内の黒字化を目指す。
 21年7月の交通政策審議会(交政審、国土交通相の諮問機関)では「つくばエクスプレス(TX)との接続も含め、事業化に向けて検討の深度化を図るべき」と答申があった。まずは都心部・臨海地域地下鉄単独での整備を検討する。TXのほかJR東日本の「羽田空港アクセス線」などとの接続は今後議論を深める。
 25日に会見した小池百合子知事は「東京都を持続可能な都市にしていくという上で重要な路線になる」と新線建設の意義を強調した。地盤の強度など懸念材料もあるが「耐震基準に準拠するなど安全性にも配慮しながら調査・設計し、事業計画をブラッシュアップする」と説明した。

都心・臨海地域地下鉄のルートと駅名

source https://www.decn.co.jp/

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