2022年11月24日木曜日

タイ運輸省職員が現場視察/中日本高速会社の養老トンネル北工事で、施工方法など学ぶ

 タイの運輸省道路局の幹部職員は21日、中日本高速道路名古屋支社が岐阜県海津市で建設中の「東海環状自動車道養老トンネル北工事」の現場を視察した。施工は奥村組。サラーウットソンシウィライ局長ら13人が訪れ、施工方法や自然条件への対応などを学んだ。
 国際協力機構(JICA)が実施する技術協力「トンネル建設・案件監理にかかる能力向上プロジェクト」の一環。16日から29日まで、東海環状道や新東名高速道路などで研修を行う。
 冒頭、中日本高速岐阜工事事務所の藤原由康所長が東海環状道の概要を説明。同事務所の寺澤南海さんがNATMで施工する養老北トンネル工事の施工手順、進捗(しんちょく)などを解説した。
 参加者は本坑と避難坑に入り、切羽や吹き付けコンクリート、ロックボルトによる支保工の状態、使用されている重機、重機を運ぶためのレールなどを見学。自然条件に合わせ、ロックボルトの間隔を調整していることや、地山への影響を抑えるためダイナマイトによる発破の強弱の調節方法などを学んだ。
 視察後、サラーウットソンシウィライ局長は「理論を学ぶだけでなく実物を見学できたことに価値がある」と感謝を述べた。印象に残っている点として、安全対策や整理整頓の徹底を挙げた。
 養老トンネルは、海津市南濃町から三重県いなべ市北勢町までを結ぶ。全長は約4730メートル。このうち北工事は、岐阜県側から延長約2665メートルの本坑と2647メートルの避難坑を施工する。5月に着手した避難坑掘削は240メートル、9月に開始した本坑掘削は132メートルまで到達している。



source https://www.decn.co.jp/?p=148060

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