2022年11月16日水曜日

大林道路/合材プラント効率化初弾、別府サテライトアスコンで出荷自動化

 大林道路が大分県別府市の別府サテライトアスコンにサイロ無人出荷システムを構築し稼働を始めた。同社が取り組むアスファルトプラント効率化計画の初弾となる。デジタル技術などを活用し入場から受け付け、車両誘導、合材積み込み、退場まで一連の出荷業務を自動化した。2023年度は大分市の大分センターアスコンに製造業務を含む自動化設備の導入を予定。担い手不足への対応や競争力の強化につなげていく。
 効率化計画は21年度から3カ年で実施。試験工場に位置付ける別府サテライトアスコンには出荷業務の自動化設備として入退場管理ゲートや入場受付機、自動誘導装置、自動積み込み装置、伝票発行機を設置。休日や夜間出荷に対応する。
 入場ゲートでは合材数量などを予約したトラックが近づくと車番を認証しゲートが開く。入場受付機でタッチパネルに予約番号を入力し、出力される受付票に記載された場内案内に沿って出荷作業を行う。
 サイロの下に入ると自動誘導モニターが作動。車両サイズに応じて表示される停車枠に合わせ車両を操作する。停車後、タッチパネルの操作で必要数量の合材積み込みを開始。計量機が荷台サイズに合わせ前後左右に自動で移動するため、熟練度に関係なく安定した積み込みが可能になる。
 積み込み後、伝票発行機で伝票を受け取るとゲートが開く。紙での受け付けや人による車両誘導が不要になり、すべての出荷作業を乗車したまま行える。
 23年1月には大分センターアスコンにも導入する。出荷設備に加え、プラントへの材料供給や運搬車両への材料積み込み、受け入れ廃材の1次処理など製造設備の自動化も計画。23年度から順次設備の設置を行う。機械部機械課の川田良秀担当課長は「他の拠点プラントにも水平展開していく。自動化で場内の重機が減り、慢性的な人材不足への対応とともに、脱炭素化にも貢献できる」としている。



source https://www.decn.co.jp/?p=147879

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