2022年11月15日火曜日

関東整備局ら/中橋(栃木県足利市)架け替え工事が起工、堤防かさ上げ同時に

関東地方整備局と栃木県、足利市は13日、県が施行する「中橋(足利市)架け替え事業」の起工式を現地で開いた。水害を防ぐため、橋梁の架け替えと堤防のかさ上げを同時に実施する。左岸側の橋脚設置工事に岩澤建設・楯建設JVで着手した。三興工業が行う河道締め切り工事は11月下旬に着工する。
起工式は廣瀬昌由関東整備局長、福田富一県知事、早川尚秀市長のほか、地元選出の国会議員らが出席。廣瀬局長は架け替え工事が「渡良瀬川の治水の安全度向上の大きな一歩になる」と説明。福田知事は新しい橋梁に対し「地域住民の安全・安心な生活につながるものとなるだろう」と期待を示した。早川市長は「事業を新しい街づくりの契機と捉え、中心市街地の活性化に取り組む」と決意を述べた。続いて関係者が鍬入れを行い、工事の安全を祈った。
渡良瀬川に架かる中橋の所在地は通2丁目~南町。1936年に完成した3連アーチは市を代表する景観として親しまれている。3連アーチ部分を下流側にスライドし、人道橋として再利用する。現在の位置に新しい橋梁を架設し自動車の通行空間にするとともに、堤防を高くして水害に備える。接続道路などを含めた工事延長は640メートル。人道橋の延長は284メートルとなる。総事業費(税込み)は107億円。2028年3月の工事完了を目指す。
新橋の詳細設計は冨貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)、取り付け道路(JR跨線橋)の詳細設計は日本構造橋梁研究所(東京都千代田区)が担当した。

架け替え後のイメージ(関東整備局資料)
関係者による鍬入れ

source https://www.decn.co.jp/

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