兵庫県病院局は18日、県立がんセンター(明石市北王子町13)の建て替えに向けた基本設計概要を公表した。建設地は現在地の北側に隣接し、現在は同センターが管理している旧県立明石西公園(同、約4ヘクタール)。総延べ約4万平方メートル(病床数360床)の病院棟・放射線治療棟のほか、立体・平面駐車場と付帯施設を整備する。2023年度上期ごろの実施設計の完了とともに建設工事を入札公告する予定だ。基本・実施設計は山下設計が担当。
新病院の診療科目は23科目。病床数の内訳は一般病床233床、緩和ケア病床15床、集中治療病床12床。基本方針に▽最先端のがん医療提供▽がん医療の教育・研修▽他病院との連携によるがん医療の充実▽治験・臨床試験など先進医療の推進▽がん患者の社会的支援-を掲げる。
配置計画によると、敷地の南東角と南西角に出入り口、北東角に救急用出入り口をそれぞれ設置。中央部に病院棟(RC造〈免震構造〉7階建て塔屋1階延べ3万8750平方メートル)、病院棟の北西隣に放射線治療棟(RC造〈耐震構造〉3階建て延べ1950平方メートル)を整備する。東側に別途、BOT(建設・運営・移管)方式のPFI手法で平面・立体駐車場と付帯施設を整備する予定。
病院棟の1~4階に放射線診断や患者サポートセンター、外来、手術などの各部門、4階に医局と臨床検査を配置。4~6階に病棟、7階に機械室を置く。病棟は患者ケアに対応できるよう、スタッフステーションからの視認性を追求したダブルH型の建物とする。
23~25年度に工事を進め、開院準備を経て26年度に供用開始する予定。
概算事業費は238億円(うち工事費185億円)。資材価格高騰の影響により変動する可能性がある。
source https://www.decn.co.jp/
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