2022年11月15日火曜日

鹿島道路、鹿島/舗装振動ローラー運転を自動化、高精度・安全施工が可能に

鹿島道路は、鹿島と共同で取り組む舗装建設機械自動化の初弾として、自動運転ローラーを開発した。鹿島が現場で実績を重ねている次世代建設生産システム「クワッドアクセル」と連携。舗装用振動ローラーに位置・姿勢計測装置などの機能を付加し自動運転を実現した。高い施工精度と安全性を備え、オペレーターの高齢化など業界が抱える課題に対応する。
酒井重工業製の7トン級舗装用振動ローラーを改造し、GNSS(全球測位衛星システム)やジャイロセンサーなどの位置・姿勢計測装置、制御用パソコンなどを搭載した。鹿島が開発した「クワッドアクセル」では専用の自動機械を使わず、汎用(はんよう)の建設機械に計測機器などを付加することで自動運転が可能になる。
自動運転ローラーは舗装作業で必要な直線や曲線走行をプラスマイナス10センチ以下の高精度な施工を実現。画像センサーで既存構造物などとローラーの接近も計測し、接触を自動的に防止しながら作業が行える。
鹿島道路が独自開発したブレーキアシストシステムも搭載。人や物を検知すると走行を自動的に停止する。リモコンスイッチによる遠隔停止、事前に設定した走行経路や走行範囲から逸脱した場合に自動停止する機能も備える。
7月に施工面積約5万平方メートル規模の「ふかや花園プレミアム・アウトレット駐車場舗装工事」(埼玉県深谷市)に試験導入し、有効性を確認した。今後は自動化技術を他の建設機械にも展開し、舗装業界の人手不足対策と安全の向上につなげていく。

舗装用振動ローラーを改造(鹿島道路提供)

source https://www.decn.co.jp/

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