2022年11月15日火曜日

回転窓/石の上にも…

「石の上にも三年」。冷たい石でも座り続ければ温かくなることから転じて、新たな取り組みなどですぐに成果が出なくとも、諦めずに続ける大切さを示す▼若者の離職率が高い仕事では、新人にかける言葉として「とりあえず3年は頑張ろう」といった意味合いで用いる方もおられよう。残念ながら建設業も、そうした仕事の一つに含まれるのが実情だ▼このことわざの由来としてインドの逸話では、高齢で出家した僧が修行のために3年間も石の上で座禅を組んだとされる。中国の逸話も、禅宗の開祖である達磨(だるま)大師が洞窟で9年間も座禅を組み悟りを開いたという▼本来、3年という期間に特別な意味はなく、何かしら成果を得るには長い時間が必要なことを諭す。コロナ禍になって約3年たち、まだまだ事態が収束したとは言い難いが、ウィズコロナでの新たな日常が社会に広がる▼2020年度に始まった「建設技術展関東」(日刊建設工業新聞社主催)の第3回が16、17の両日に東京・東池袋のサンシャインシティで開かれる。建設業の魅力を再発見してもらえる若者向けのイベントも多数用意。ぜひ来場いただきたい。


source https://www.decn.co.jp/

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