大成建設は16日、住友大阪セメントの人工石灰石を原料とするカーボンリサイクルセメントで製造したU字溝を、国土交通省東北地方整備局発注の「成瀬ダム原石山採取工事(第1期)」(秋田県東成瀬村)に試行適用したと発表した。
大成建設ら7者が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に採択されたグリーンイノベーション基金事業の一環として実施。カルシウムを含む廃棄物とセメント工場の排ガス中の二酸化炭素(CO2)から人工石灰石を製造する「炭酸塩化技術」と、人工石灰石をコンクリートに利用する「炭酸塩利用技術」の開発を目的としている。
開発技術で製造したコンクリート製品のU字溝は、カルシウム源として廃石こうボードを用いた人工石灰石を利用。成瀬ダム原石山採取工事の現場には10月31日に設置を完了した。従来のコンクリート製品と同等の強度や耐久性を保持することなどを確認する。
今後、大成建設と住友大阪セメントは、他の廃棄物中のカルシウム源を利用した人工石灰石を原料とするカーボンリサイクルセメントも同工事に試行適用する考え。材料の品質やコンクリートの耐久性など製品の品質も検証し、革新的なカルシウムリサイクルとカーボンリサイクルシステムの社会実装に取り組んでいく。
source https://www.decn.co.jp/
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