2015年6月4日木曜日

【子どもたちとピクニック】埼玉県上尾市のちびっこパークがオープン

住民のみなさんとワークショップを開いて計画を策定した
◇芝浦工大の学生が計画づくりから参画◇

 埼玉県上尾市が、計画段階から住民が参加して魅力的な公園を整備するモデル事業に位置付けている大谷北部第四土地区画整理事業(組合施行)地内の8公園のうち、第1号となる「(仮称)ちびっこパーク(3号街区公園)」が5月上旬にオープンした。芝浦工業大学の作山康教授(システム理工学部環境デザイン学科)と桑田仁教授(デザイン工学部デザイン工学科)の研究室の学生が計画策定段階から積極的に関わった。
 従来、公園の整備は行政が標準的な内容で整備するのが一般的だったが、市は同土地区画整理事業地内に計画している8公園すべてで住民参加を促進することを決めた。8公園の基本計画策定業務を受託している「都市づくりNPOさいたま」に作山、桑田の両教授が加わっている縁から、両研究室の学生が計画に参画。基本コンセプトの提案を担当することになった。
 学生たちは住民参加のワークショップに加わって意見を集約。「緑豊かな環境づくり」「シンボルづくり」「維持管理に参加できる公園づくり」「複数の公園のネットワークづくり」を共通方針とし、それぞれの公園の利用イメージを設定。特徴を持つ計画を作った。ちびっこパークは、「幼児たちとピクニック」をコンセプトとし、児童遊具や芝生広場に特徴を持たせた。面積は約1100平方メートル。設計は都市づくりNPOさいたま、施工はシマダ(上尾市)が担当した。本年度中に2号街区と7号街区の公園も建設する予定だ。

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