阪神高速道路会社が神戸市東灘区の「震災資料保管庫」で市民を対象に見学会を開いた。
阪神・淡路大震災からまもなく22年が経過し、東日本大震災や熊本地震など自然災害が相次ぐ中、阪神高速の震災被害を知ってもらおうと、今月18日の「土木の日」の協賛行事として実施。小学生ら約200人が参加し、防災意識を高めた。
見学会は、午前と午後の2回行われ、参加者は被災状況や復旧の取り組みを映像で見た後、当時のまま保管しているひび割れた橋脚やゆがんだ橋桁、支承などを見て回った。
隣接する湾岸線東神戸大橋での橋梁点検や保管庫内でドローン(小型無人機)を飛ばすなど最新の道路点検技術のデモンストレーションが行われ、管理車両も展示。大阪湾岸道路西伸部の模型も展示するなど土木技術をより身近に感じてもらった。
保管庫は、阪神大震災の経験と教訓を後世に語り継ごうと、1999年10月に開設。09年12月には地域住民や震災未経験者らにも広く知ってもらおうと、リニューアルし、現在は毎月第1・第3の水曜日と日曜日に公開(事前申し込みが必要)している。
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