2016年11月29日火曜日

【記者手帖】いつの時代も…

先日、型枠工事会社を自営する知人と久しぶりに飲んだ。年末工期の現場も少なく比較的余裕もあるというので、中年男二人だけの少し早めの忘年会となった。年齢が一つ違いなので話も合う。家庭や実家のことなどを話すうちに、話題は自然と建設業界に◆「型枠工や鉄筋工が不足と言われていたけれど、最近はどう?」と聞くと、「何とかやっている」との答え。「コンビニのバイトでもやった方がまし」と若手が辞めていった時期は大変だったが、「今いる人員でやるしかない」と残った若手に仕事を教えつつ、受注もある程度選別しながらやっているという◆「若者や女性が現場でもっと活躍できるよう、国や業界も頑張っている」と話を向けると、「若い男より女性の方が腹が据わっている」と即答した。なぜかと尋ねると「知り合いの若い内装職人(男)が逃げた。親方にあれだけ世話になったのに」とあきれ口調だ◆「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ…」との山本五十六元帥の言葉を思い出す。「最近の若者は」とは言うまい。人材育成はいつの時代も大変だ。(川)

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