2016年11月28日月曜日

【凜】西松建設関東建築支社・芳賀智子さん


 ◇ガウディに衝撃、文系から一転◇

 設計に興味を持ったのは、英語に関係する職に就きたいと文系学部への進学を目指していた高校3年生の後半のこと。受験勉強のために通っていた図書館で、息抜きのために手にしたアントニオ・ガウディの作品集に衝撃を受け、進路を一転。建築学科を目指すことを決めた。

 大学ではランドスケープデザインを学んだ。就職先を決める時は「設計に興味があったが、建物が完成するところまで見届けたい」とゼネコンを中心に活動し、西松建設に入社した。

 職場は、上司も同僚も男性が多いが「大学の時から女子が少なかったので慣れている」と抵抗はない。むしろ「壁紙や水回りを決める時に女性の感覚を求められることがある。女性の感性、能力を生かす場面が多い」とやりがいを感じる。

 入社5年目。共同住宅の改修や増築などの設計に携わることが多かった。「あっという間。思い描いていた理想には及ばない」と振り返るが、「何もないところから計画し、自分がメインになって一つの物件を仕上げたい」と前を向く。大学の卒業論文は「復興まちづくり」がテーマだった。「東日本大震災の被災地で被災者の役に立つ建物を造りたい」と夢を描く。

 プライベートでは、スキーや登山などアウトドア派。大学で始めたクロスカントリースキーでは、今年2月の岩手国体に神奈川代表として出場した。

 (建築設計部設計課、はが・ともこ)

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