福島県建設業協会(小野利廣会長)と福島県青少年育成・男女共生推進機構福島県男女共生センターの共催による女性活躍応援事業「けんせつ・どぼく女子のいま、未来」が26日、福島県二本松市の福島県男女共生センターで開かれた。建設関連企業の女性社員や、県内の大学生、高校生ら200人以上が参加した。
小野会長は冒頭のあいさつで「福島建協の会員企業で働く女性技術者は180人程度と採用が進んでいない。7月に官民の推進組織であるふくしま女性活躍応援会議が結成されたことを機に、建設業も女性の力を重視し、誰もが活躍できる産業に変わらねばならないと活動を進めている」と述べた。
第1部では日経BP社の麓幸子執行役員が講演。2060年代の生産年齢人口は現在の半分近くに減少する予想を示し、「根強い男社会」である建設業の現状を変え、人材活用の母集団を男女の性差無く広げなければならないことを指摘した。麓氏は「女性が働きやすいということは、男性にとっても働きやすい環境になる」と語った。
第2部では土木技術者女性の会の時弘みどり副会長(清水建設)による基調講話に続いて、同会会員や県内企業の女性社員が女学生と談話するグループワークが行われた=写真。
時弘氏は実際に女性技術者は古くから「現場の仕事」に関わってきたことを紹介。「励まし合うだけではなく、知識の向上と魅力ある働きやすい環境づくり、女性技術者の社会的評価の向上、この職業を目指す女性へのアドバイスを続けていきたい」と述べた。
グループワークでは学生・生徒から職業選択の不安などの質問や意見が交わされ、現役の女性技術者たちが自らの経験を基に助言した。
0 comments :
コメントを投稿