東京外かく環状道路(外環道)の都内区間の本線トンネル工事に使用する国内最大のシールドマシンが18日、神戸市兵庫区の三菱重工業神戸造船所で報道機関に公開された。
直径は16・1メートル、長さが約15メートルで重量は約4000トン。共同事業者の関東地方整備局と東日本、中日本の両高速道路会社は、大泉ジャンクション(JCT)側で施工中の発進立坑が完成後、現地で組み立て、早期の掘進開始を目指す。
中日本高速東京支社が発注した「本線トンネル(北行)大泉南工事」で使用するシールドマシン。大成建設・安藤ハザマ・五洋建設・飛島建設・大豊建設JVが施工を担当する。
区間は大泉JCT付近から井の頭通り付近までの延長6974メートルで、片側3車線分の外径15・8メートルのシールドトンネルを構築する。大成建設JVが三菱重工業に発注し、神戸造船所でマシンの製作を進めた。
泥土圧式シールドマシンで、16本の放射状のスポークなどに1155本のビットを取り付けた。発進後300メートル付近に河川構造物の既製コンクリート杭があり、安全に切削するため、カッターヘッドに5度の傾斜を付けたほか、ビットに支障物を判別する振動センサーや温度センサーを設置している。杭切削後、6・5キロ以上の長距離をビット交換なしで施工する。
セグメント(厚さ650ミリ、幅1・6メートル)は1リング13ピースで構成。大泉JCT側の立坑から深さ25メートル付近で掘り始め、2キロほどで深さ40メートル超の大深度地下に到達する。
この日は仮組み立て試験が公開され、カッターの回転やセグメントを組み立てるエレクターの動作、シールドジャッキの伸長動作などを確認した。
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