◇白鳥~飛騨清見IC区間、18年度開通めざす◇
中日本高速道路会社は25日、岐阜県内の東海北陸自動車道白鳥インターチェンジ(IC)~飛騨清見IC間で行っている4車線化工事の現場を報道関係者に公開した。約40・9キロの区間内には、橋脚の高さが日本一となる鷲見橋(郡上市)があり、8月に地上125メートルの最上部に到達した。同区間の開通は18年度で、観光シーズンなどの渋滞解消が期待されている。
鷲見橋は、延長459メートルのPC4径間連続ラーメン波形鋼板ウェブ橋。橋脚3基のうち中央の橋脚が高さ日本一となる。現在の日本一は、暫定2車線で整備された同区間の鷲見橋で、橋脚高さ118メートル。
鷲見橋の施工は、上・下部工とも三井住友建設が担当している。省力化と工期短縮を図るため、橋脚工事では、あらかじめ帯鉄筋を埋め込んだプレキャスト(PCa)パネルで橋脚表面を形成し、内部にコンクリートを打ち込んで合成構造の橋脚を急速施工する「SPER工法」を採用。上部工では、先行架設した波形鋼板上に移動作業車を直接設置、3ブロックを同時に施工する「RapCon工法」を採用しているのが特徴だ。
中央の橋脚に着工したのは14年4月。基礎構築後、PCaパネルを4ピース積み上げ、コンクリートを打ち込む作業を繰り返し、8月5日に125メートルに到達させた。現在は、上部工の架設も始まっている。
同区間の4車線化は、12年4月に事業認可を受け、13年から工事が始まった。実工事延長33・3キロのうちトンネル(11本)、橋梁(27橋)が48・6%の16・2キロを占める。
暫定2車線区間との近接工事となるため、走行車両への影響を最小限に抑えるよう工夫しながら建設を進めている。
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