2016年11月15日火曜日

【チーム自ら出来栄えPR】女性技術者デザインの作業着はいかが?

 建設業界への女性進出を後押ししようと、兵庫県但馬県民局は、女性の意見を反映した快適な作業着をデザインし、12日に兵庫県豊岡市の全但バス但馬ドームで開かれた「但馬まるごと感動市」で発表した。デザインチームの女性技術者6人がモデル役になり、ステージで着心地や作業性の良さをアピールした。

 女性用作業着を作ったのは、但馬県民局が15年度に設置した「たじまウィメンズワークウエア制作委員会」。同県新温泉町在住のデザイナー、岡本剛二さんを中心に、同局職員3人と近畿地方整備局豊岡河川国道事務所の職員、県建設業協会と県測量設計業協会会員の女性技術者が「女性にとって快適な作業着」をコンセプトに試作品の制作を重ね、夏服と冬服を完成させた。

 男性用作業着は「上着がぶかぶか」「夏服は生地が薄い」「襟が長い」「伸縮性がない」など女性には使い勝手が悪く、新開発した作業着は、下着を重ねても動きやすいストレッチ性の高い冬服にしたほか、夏服は暑い現場でも快適に過ごせるよう通気性の高い素材を使用し、首元が日焼けしないよう襟を立てられるなどファッション性にも配慮した。カラーは自由に変えられる。

 県新温泉土木事務所の大道香理さんは「縦方向にポケットがあり、反射ベストを着けても使い勝手が良くなった」、中川工務店の青山花菜さんは「日焼けの心配がなく、冬服も軽くて暖かい」、豊岡河川国道事務所の井高佑実子さんは「体にフィットしてすごく動きやすい」などと感想を述べていた。

 但馬まるごと感動市は12、13の両日開かれ、会場内のブースで作業服を展示。型紙の無料配布も予定している。問い合わせは、県豊岡土地改良センター(電話0796・26・3715)。

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