2017年7月11日火曜日

【やまちゃん、頑張ったね!!】小学生が土木工事現場を見学

 「400メートルも掘って、よく頑張ったね」。近畿農政局和歌山平野農地防災事業所が、和歌山市内で整備を進めている地下水路の推進管が無事到達し、推進機本体にメッセージを書いた地元の小学生が7日、現場を訪れた。

 同事業所と施工を担当する竹中土木が防災事業の重要性と工事の大変さを理解してもらおうと共同で企画。子どもたちは到達立坑から引き上げられた推進機と対面し、全員で記念写真を撮るなど思い出を残した。

 同事業所が発注した「和歌山平野農地防災事業六箇井水路(七瀬排水路)第4工区工事」。六箇井水路の最上流側で施工延長は426メートル。発進立坑(和歌山市里)から到達立坑(同市藤田)の間に内径2000ミリ延長419メートルの推進管を築造する。今月2日に掘進を完了し、到達立坑から推進機を引き上げた。

 現場を訪れたのは、市立山口小5、6年生52人。前年度の4、5年時からイベントを始め、2月の出前講座で推進機を「やまぐち号(愛称・やまちゃん)」と命名。3月には発進立坑の現場を訪れ、推進機に応援メッセージを書いてもらうなど子どもたちと交流を深めた。

 この日は4カ月ぶりに推進機と再会。掘進前はピカピカだった推進機もカッタービットが削られ、油性ペンで書いたメッセージも消えるなど4カ月前の面影がほとんど無くなり、子どもたちからは「メッセージが消えてすごく残念」「刃が丸くなって、すごく頑張ったと思う」など感想が相次いだ。さらに「管はどうやって造るのか」「管の延長が長いと推進機はどうなるのか」「地中に大きな岩があっても大丈夫か」など工事に対する質問も飛び交った。最後に子どもたちに到達記念のステッカーを配った。

 横林亘作業所長(竹中土木)は「質問が多く、工事に興味を持っていたことがうれしい。地域貢献する中で、工事を理解してもらうことが重要であり、近隣の協力も得られる」と話していた。

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