阪神高速技術(大阪市西区、西岡敬治社長)とニチゾウテック、日立造船の3社は、路面の撮影画像を画像認識技術で解析し、舗装のひび割れを自動検出するシステムを共同開発した。
阪神高速技術では現在、路面性状の評価について、「ドクターパト」に搭載されたラインスキャンカメラで撮影した画像から路面のひび割れやくぼみなどの損傷を検出している。大量の画像を処理するため、時間とコストがかかるほか、目視作業のため、判断結果に個人差が生じるなどの課題があった。
阪神高速技術らは撮影した大量の画像解析にAI(人工知能)技術の一種であるFCM識別器を適用することで、路面の撮影画像から自動的にひび割れを検出できるようにシステムを改善。作業時間が5分の1程度まで削減できることが確認できたため、17年度から阪神高速道路で本格的に運用することにした。
今後、FCM識別器の学習を繰り返すことで、ひび割れ検出精度の向上を目指すほか、同システムで検出したひび割れから、補修要否自動で判断可能なシステム「路面損傷診断支援システム」を開発する。
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