2017年7月18日火曜日

【過去10年で2番目の高水準】16年水害被害額暫定値は4620億円

水防演習で土のうを作る参加者
(2016年5月の木曽三川水防演習より)
2016年に全国で発生した洪水などの水害の被害総額(暫定値)が4618億55百万円だったことが国土交通省の調査で分かった。15年の確報値と比べ約720億円増え、07年以降の10年間で2番目に多かった。北海道と岩手県で甚大な浸水被害をもたらした8月の台風10号の影響が大きい。全壊・流失といった被害が出た建物の総数は1万6044棟に上った。

 被害総額の大半を、北海道と岩手県がそれぞれ管理する河川の堤防決壊などで流域に甚大な浸水被害をもたらした台風10号(被害額約2819億円)と、昨年6~7月に熊本県などに甚大な土砂災害などをもたらした梅雨前線による豪雨災害(約401億円)が占めた。

 被害総額の内訳は、一般資産等約1620億円、公共土木施設約2810億円、公益事業等約190億円。被災建物の内訳は、全壊・流失1250棟、半壊3359棟、床上浸水2433棟、床下浸水9002棟。浸水区域面積は計1万0283ヘクタール。うち宅地・その他が3573ヘクタール、農地が6710ヘクタールだった。

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