山梨県の後藤斎知事は27日の県議会全員協議会で、総合球技場の建設地を小瀬スポーツ公園周辺(現第3駐車場)に決定したことを明らかにした。
収容人数は2万人程度を想定。幅84メートル、長さ124メートルのフィールドを設ける計画だ。既に総合球技場整備基本構想の策定に着手しており、速やかにまとめる方針。その後、整備基本計画の策定に着手する。総工費は80億~140億円程度を見込んでいる。
小瀬スポーツ公園(甲府市小瀬町)周辺と甲府市大津町地区に設置予定のリニア中央新幹線「山梨県駅」(仮称)前の2カ所を最終候補地として選定を行っていた。
後藤知事は選定理由について、小瀬スポーツ公園周辺の方が球技場周辺に、より広い空間の確保が可能なこと、全部の用地を買収した場合、面積や単価比でリニア駅前は小瀬スポーツ公園に比べて約1・8倍の用地取得費がかかると想定されること。リニア駅前に整備する場合、駅舎と総合球技場の施工時期が重なり、建設工事に影響が出る懸念があることなどを挙げた。
総合球技場検討委員会(委員長・佐々木邦明山梨大学教授)が16年12月に県に提出した報告書によると、サッカーやラグビー、アメリカンフットボールのすべてに対応可能な芝生のフィールドを設ける。天然芝面は幅80メートル、長さ120メートルの大きさとする。イベントなどへの利用も考慮して設計・整備を進めるとしている。
整備・運営手法については、公設民営や公設公営、PFI方式、負担付き寄付方式などを例示。建設場所や周辺環境を考慮しつつ、最適な整備・運営手法を採用すべきだとしている。
想定敷地面積は約9万平方メートル。内訳は本体施設の敷地が約3万平方メートル、駐車場が約6万平方メートル(約2000台分)となっている。
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